道路植栽による交通騒音の低減方策


 
図−1 機器構成図

2.2 調査方法

衛生公害研究所より測定機器を借用し、「日本工業規格---環境騒音の表示.測定方法」及び「騒音に係わる環境基準の評価マニュアルU.地域評編道路に面する地域(1999.4.9環境庁)」に準拠して図−1のようにGL+1.2mで測定した。


2.3 測定結果の整理  

等価騒音レベル (ある時間範囲について、変動する騒音レベルをエネルギー的な平均値とした量---測定時は、機械が自動計算する。)は、15分間を実測時間とし、1分間毎に求めた。したがって実測時間毎に15個の等価騒音レベルの値が求められ、これら15個の1分間等価騒音レベルのエネルギーの平均とした。(式−1参照)

 

 2.4 調査結果及び評価

 各調査地点の等価騒音レベルの調査結果は表−1に示すとおりである。

 西山3丁目地域を面的に捉えると、近接空間を含めて、環境基準は満足しているといえる。

 また、騒音規制法に定める自動車騒音の要請限度は、昼間75dB、夜間70dBであり、今回の測定結果は問題ない。道路交通騒音の環境基準の達成率が全国的に過去20年、10%台を低迷しており、当該地域の環境は決して悪いとはいえない。

 しかし、当地は西山バイパスの開通により爆発的に交通量が増加(昭和63年道路改良前15,500台/日、→ 平成12年35,700台/日)したことを考慮すると基準数値を下回っていることだけで評価することは、住民感情との間に溝を作ってしまうものと痛感した。そこで何らかの対策を講じることとした。

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