ペットトイレのすすめ
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5.終わりに 公園はあらゆる人にとって、安全で使いやすく、楽しくなければならず、世の中が忙しく、心の安らぎが求められるようになればなるほど、公園は優しくなる必要があるのではなかろうか。 本当に楽しいか、本当にやさしいかは、やはり利用者の声を聞かなければならず、今回我々が計画したペットトイレも吉田氏の話に耳を傾けることがなければ決して作られることはなかったのだ。この設置費用10万円もかからないペットトイレのおかげで盲導犬を必要とする多数の視覚障害者が引け目を感じることなく公園を利用できることができるようになるはずである。 バリアフリー社会の構築には終わりというものはなく「ここまですれば十分」ということは決してないのである。本当に十分だと感じることができるのは実際にその施設を必要とする人たちであり、決して我々土木職員ではないのだ。 人はだれもがいつかは老いを迎え、いつ不慮の事故で身体障害者になるかもしれない。あらゆる人にとってやさしい社会の構築。それが我々土木職員に課せられた真の使命なのである。 |
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