平成15年度 長崎県公共事業評価監視委員会(第1回)議事録要旨

 

事 務 局:開会挨拶

      武政委員を委員長に選出

辻原副知事      :挨拶

委 員 長:挨拶

委 員 長:事業課毎、市町村毎に審議し、現地調査等の詳細検討が必要と判断される事業があれば、

その都度選定して対応方針を決定する。

農村整備課:農整−1 水田農業経営確立排水対策特別事業(黒崎) 

概要説明

委 員 長:外側は干拓しており、水位が下がっていますが、この水門はまだ必要だということです

か。

諫早農村整備事務所:調整池は−1mでコントロールされていて、水田の高さが0m地帯であるため、

大雨時にそれ以上の雨が降るとどうしても自然排水ができなくなるので、今回ポンプを設

置しました。

委 員 長:24時間で2回排水するのではなく、洪水の緊急時に排水するということですね。

諫早農村整備事務所:そうです。

農村整備課:農整−2 畑地帯総合整備事業(只刈)、農整−3 一般農道整備事業(白似田)

農整−4 一般農道整備事業(板樋)、農整−5 中山間地域総合整備事業(下県)

      概要説明

A 委 員:農整−3について、用地の問題があるようですが、いかがですか。

長崎農村整備事務所:現在、5名の未買収者がいます。相続権者が大勢おり、地方にいる方の返事が

いただけないということがありました。8月中に家裁の裁定が下りるということで、上半

期にほぼ解決するだろうと思います。

B 委 員:農整−5について、当初事業費と変更事業費の変更理由が、集落道の廃工ということで

すが、廃工とは、工事を廃止した、もしくは中止したということですか。

継続については審議をかなり細かくやりながら、事業費が約13億4,000万円減るような

大幅な変更というのは、事業者サイドで簡単に変えられるものなのかというのが質問です。

対馬支:事業費が大きく変わっているのは、農道事業については、所有者不明の共有地が存在す

ることにより用地買収ができないという路線が5路線あり、取りやめることにしました。

圃場整備については、全体事業をする中で端々の方がどうしても事業に参加しないとい

ことで、39.5haの整備を予定したものが35.6haになるということです。

委 員 長:農整−3は、進捗率29%、工事自体が途中で迂回路がなくかなり遅れているということ

なので、現場調査を行い詳細審議とする。

      ほかの4事業は継続とする。

国 見 町:農整−6 基盤整備促進事業(多比良) 

概要説明

A 委 員:埋蔵関係の調査というのは、めどがついたのですか。

国 見 町:平成16年度までは学芸員、調査員の方と調整をしていますので、平成16年度完了を目

指したいと思います。

C 委 員:事業費の大幅増は、本調査と遺跡の件で増えたということですか。

国 見 町:当初計画のときには遺跡の調査は1地区でしたが、3遺跡が発見されたため、遺跡調査

の直接的な費用、また、工事について工法自体が変更になり増額になりました。直接的な

遺跡調査の関係がほとんどです。

委 員 長:進捗率は92%、かなり整備も進んでいるということで、継続とする。

林 務 課:林務−1 森林整備事業(飼所舟志線)

林務−2 水無川地区火山地域防災機能強化総合治山事業

林務−3 平山地区地すべり防止事業、林務−4 赤木地区地すべり防止事業 

概要説明

D 委 員:地すべり対策というのは長期間かかるというのはよくわかりますが、防災の面からの維

持管理というか、モニタリングとか、そういう面も入っているのですか。

県北振興局:いいえ、今、地すべり自動観測装置をつけており、観測をしながら対策を立てていると

いうことです。

委 員 長:この4事業については、進捗率は70%を超えている。地すべり事業は、長期間かかる状

況ですが、地すべりのひどいところですから、この4事業は継続とする。

波佐見林務−5 森林整備事業(永尾小樽線) 

概要説明

B 委 員:幅員について、対馬の基幹道が5m、今回が4m、農林の基幹道の基準があれば教えて

ください。

林 務 課:広域的な幹線となる林道については幅員を5mとしており、そこから出てくる支線、普

通林道がありますが、そういう林道については4mという使い分けをしています。

委 員 長:5年経過して進捗率40%、ほかの林務関係に比べ進捗率が低いので、現場調査を行い詳

細審議とする。

上五島林務−6 森林整備事業(福崎線)

概要説明

委 員 長:進捗率もかなりいいし、完成間際ということですから、継続とする。

水産基盤計画課:水計−1 漁港環境整備事業(長崎漁港) 

概要説明

委 員 長:センターゾーンが継続で、沖平−3を見直すということですか。

臨海開発局:沖平−3を見直します。沖平−3は漁港施設用地の埋め立て土砂として利用し、その後

に宅地造成を考えていました。

A 委 員:宅地造成をしないということですか。

臨海開発局:そうです。

委 員 長:見直しということですので、現地調査を行い詳細審議とする。

鷹 島 町:水計−2 漁業集落環境整備事業(阿翁浦漁港) 

概要説明

委 員 長:下水道整備を終えるとかなり進捗状況が伸びるということと生活が向上するということ

で、非常にいい結果が出ていますので、継続とする。

宇 久 町:水計−3 漁業集落環境整備事業(神の浦漁港) 

概要説明

E 委 員:集落排水施設整備の予定加入率の低下とありますが、各家庭にはどのぐらいの負担金が

あるので低下してきているのですか。

宇 久 町:個人の宅内配管の工事費ですが、大体、平均50万円から60万円ぐらいかかるのではな

いかと想定しています。

E 委 員:それは個人負担になるのですか。

宇 久 町:はい。便所の改造から官民境界のところに汚水升を設置し、宅地内を配管してきます。

それを含めたすべてが平均50万円から60万円ぐらいです。

E 委 員:それは、公的補助は全然なしですか。

宇 久 町:本町の場合はしていません。

委 員 長:集落排水施設整備について、地元住民の方の賛成が少ないので見直すということですが、

どういう状況か、今はかなり下水処理等に海を守る意味もあると思いますので、現地調査

を行い詳細審議とする。

厳 原 町:水計−4 漁業集落環境整備事業(阿連漁港) 

概要説明

委 員 長:これはかなり進んでいますので、継続とする。

平 戸 市:水計−5 農林漁業用揮発油税財源身替漁港関連道整備事業(早福漁港) 

概要説明

委 員 長:用地買収は終わっていますが、進捗率が51%、遅いように思いますが、何か理由があり

ますか。

平 戸 市:事業計画が平成11年から平成20年となっており、大体計画どおりいっています。

委 員 長:用地買収も全部終わったようですから、継続とする。

都市計画課:都市−1 都市公園事業(西海橋公園)、都市−2 都市公園事業(百花台公園)

都市−3 街路事業(小ヶ倉蛍茶屋線)、都市−4 街路事業(相浦棚方線)

都市−5 街路事業(破籠井鷲崎線)、都市−6 街路事業(大手折橋線)

都市−7 街路事業(神浦山手線) 

概要説明

委 員 長:都市−2について、かなり利用客が増えているようですが、現時点で大体どれくらいの

人が利用しているのですか。

都市計画課:年間約20万ぐらいです。これは数えたわけではなく、駐車場に来られる人を駐車台数か

ら換算したものです。

B 委 員:今後整備する施設と旧来の施設が、ダブっているような感じがします。もう少し施設の

中身を検討してもいいのではないかという感じがしますが、いかがですか。

都市計画課:新しく拡張する区域の計画については、委員会をつくり検討してきたところです。芝生

広場とかその他幾つか施設があるように見えますが、利用形態を少し分けて安全に遊べる

ような場所をつくりたい。そのほかについては、できるだけバッティングをしないように

計画したつもりです。

B 委 員:西海橋公園ですが、利用者に対するアピールが弱いような感じがします。

都市計画課:整備については、西彼側の橋のたもと付近の整備ができていませんので、まず利用可能

な形で整備をして、そしてまた佐世保市側に戻ってやるとか、できるだけ事業効果を早く

出せるような方法で考えていきたいと思っています。駐車場にしても、広場とか幾分配置

を変える必要があると思いますので、ご意見のとおり今後考えていきたいと思います。

長 崎 市:都市−8 都市公園事業(金比羅公園)

松 浦 市:都市−9 土地区画整理事業(辻の尾)

長 与 町:都市−10 土地区画整理事業(高田南)

長 崎 市:都市−11 街路事業(小ヶ倉蛍茶屋線)、都市−12 街路事業(出島・南山手地区)

大 村 市:都市−13 街路事業(久原梶ノ尾線)

郷ノ浦:都市−14 公共下水道事業

      概要説明

B 委 員:都市−10について、北部の団地はほぼでき上がり、南部は今から開発するということで

あれば、需給見込みは、人口減少社会ということが言われている中で、本当に大丈夫なの

かという感じがする。長崎周辺地域を含めたところでこれだけの団地がさばけていくのか、

いかがですか。

長 与 町:平成14年度に大きな変更を行いコスト縮減等を図っていますが、ここの場合には区画整

理方式であり、駅前地区等からの換地、飛び換地があります。そういうことで今の計画の

中では一体的な整備を行うために現状と離れた場所に移転していただく権利者が関連して

きています。

長与町としては、学園都市構想という形で大学、それから区画整理に隣接したところで

中学校も平成7年に建設、8年に開校しています。そういうことで平成14年度の都市計画

の変更の中で施設とあわせて用途地域等についても、それに対応した用途の変更を行って

います。

そういうことで、受け皿として長与町としても取り組みたいという方針です。

B 委 員:需給見込みをよく見られて進めた方が良いと思います。

委 員 長:都市−12について、片淵町松ヶ枝町線はほとんど終わっていますね。あとの新地町稲田

町線の進捗率が6%で、商店街がなかなか難しい。遅れている原因は用地交渉ですか。

長 崎 市:新地町稲田町線については平成12年度から着手しており、用地交渉等が始まったという

状況です。この地区については、館内町という旧唐人屋敷跡にありますので、道路整備と

あわせて地区の環境整備といいますか、そういうものを生かしながらのまちづくりを地域

の皆さんの理解を得ながら慎重に進めていかなければいけないところです。今はスタート

したばかりということで、用地交渉等については今後鋭意進めていきたいと考えています。

委 員 長:この地区は入り組んだ非常に狭いところですね。地元の住民の方が、幹線道路的な大き

な道路を作ることに対して希望されているのですか。

長 崎 市:新地町稲田町線については、15mの幅員で計画しており、観光地に近く、唐人屋敷とい

う将来ポテンシャルの高い地区ですので、歩道をゆっくりとった街路ということで計画し

ています。地域の皆さんについても、新地町稲田町線の整備にあわせて新しく家を建て替

えるわけですが、地域にふさわしいような修景を行うということも協議し、市では街路事

業に合わせて建物の修景を行う方々には修景の費用を一部助成する施策も今年からスター

トしていますので、地域の皆さんと一体となって進めていきたいと考えています。

委 員 長:都市−9と都市−10について、区画整理というのはなかなか長期にわたるものですが、

高田南の方が進捗率54%ぐらい、両方の地元の方は同意していると理解してよろしいです

か。

長 与 町:平成14年度に変更を行い地元に事業計画等についての説明会等を行っていますが、今回

の見直しの中でも早くやってくれという要望が強く、反対の意見書等についても出ていま

せん。

委 員 長:都市−8について、進捗率が47%、地元の方が開発するのに反対ということで進んでい

ないのですか。用地交渉が難航しているということですが、どういうことですか。

長 崎 市:進捗率は47%ですが、これは取付道路部分の境界問題で係争中の方がおり、その関係で

なかなか工事が進まないということです。公園自体については、残事業が多目的広場の整

備と公園便所の2棟、沿路約1kmで、平成19年度に完成したいと思っています。

取付道路については、地権者との係争等がありますので、そういうものも見守りながら

市としても積極的に交渉等を進めていきたいと考えています。

委 員 長:都市−12は、進捗率6%の新規計画ですから、もう少し詳細にわたって審議したいとい

うことで現地調査を行い詳細審議とする。

道路建設課:道建−1 道路改築事業(一般国道382号どう坂バイパス)

道建−2 道路改築事業(主要地方道厳原豆酘美津島線久田南工区)

      概要説明

A 委 員:用地交渉が難航した理由は何ですか。

上県土:境界がはっきりせず、境界がずれていたということが大分あり、それを確定するに至ら

なかったということです。

対馬支:厳原豆酘美津島線では、地権者が92名、内訳として島内に25名、本土に67名で、地権

者との話し合いに時間を要した。もう1つ大きな要因として、字図の混乱と境界の未確定

がありました。特に、土地の問題ではなくて立木が非常に大事であり、共有になっている

という状況がありました。そこの整理にかなりの時間を要したということです。

委 員 長:費用対効果は2件とも基準を上回っているし、両方とも一部供用を始めているというこ

とですので、継続とする。

港 湾 課:港湾−1 長崎港改修事業(女神地区)、港湾−2 久山港改修事業(久山地区)

港湾−3 小茂田港改修事業(小茂田地区)、港湾−4 相の浦港改修事業(相の浦地区)

概要説明

A 委 員:港湾−3については、150m新たに防波堤をつくるというのが見直しですね。

対馬支:そういうことです。

A 委 員:その事業費は幾らぐらいですか。

対馬支14億円です。

D 委 員150mつくれば浪がおさまるということですね。

対馬支:そうです。

委 員 長:4件の中で、港湾−3は見直しということですので、現地調査を行い詳細審議とする。

住 宅 課:住宅−1 住吉地区都市再生推進事業  

概要説明 

委 員 長:この地区は、消防地跡地がまだ整備されていないということで進捗率10%ですね。

これが随時着工するということで、かなり進むということは確実ですね。

長 崎 市:そうです。

C 委 員:消防署跡地利用計画策定協議会をやっていますよね。これが平成15年度に終了するので

すか。

長 崎 市:平成15年度に終了の予定です。

C 委 員:それから以後の事業になり、今年度に関しては全然何もできないという状況ですね。

長 崎 市:そうです。

C 委 員:それによって、ここは多目的広場でなくなる可能性もあるということですか。

長 崎 市:根本的には理解が得られており、細部の調整ということで、多目的広場というのが主体

です。

C 委 員:平成17年度には完成予定ということですか。

長 崎 市:そうです。

委 員 長:随時この計画は進んでいるし、消防跡地の整備以外は終わっていますから継続とします

が、跡地利用計画について、平成16年度に確認することにします。

河 川 課:河川−1 広域基幹河川改修事業(中島川)、河川−2 広域基幹河川改修事業(鹿尾川)

河川−5 統合河川整備事業(三重川)、河川−6 統合河川整備事業(時津川)

河川−7 統合河川整備事業(高田川)  

概要説明

委 員 長:河川−1について、中島川左岸側の住民の反対内容は、今の状況で工事を行うと商店街

が厳しくなる、そういう反対ですか。

長崎土木事務所:反対協議会が設置されて、最初は、商店街に対して工事をすることによる影響、売

り上げとか、今は非常に不景気で客足が落ちている中で工事をするということに対する反

発がありました。

C 委 員:河川−5について、平成11年より予算配分を見送っている。そして継続で、また次が予

算配分を見送ったまま継続であがってくるという状況になるのですか。

河 川 課:統合河川整備事業は、県に予算が一括配分されてきて、その配分について県の裁量にほ

とんど任されています。その中で、個所数を減らして早く改修が終わるよう予算配分を見

送ってきた経緯があります。この中で平成15年度は、5河川予算配分を見送っているの

があります。ただ、そういう河川の中でも、休止している途中で災害を受けた河川につい

ては、改めて予算を配分するなど、水害が発生するおそれの大きい河川について重点的に

整備を行っています。

B 委 員:都市河川というのはどうしてもコンクリートで固めていくという傾向が非常に強く、今

後も同様の工事手法なのか、それとも環境配慮型という方向性があるのか、回答をお願い

します。

河 川 課:現在進めている河川改修の状況ですが、基本的にコンクリートが見えないとか、使わな

い河川改修ということでやっています。平成9年に河川法が改正になり、従来の治水・利

水目的から環境の整備と保全が新たにうたわれました。そういうこともあり、現在すんで

いる魚とか動植物の生息環境を保全する、あるいはそういう意味で瀬とか淵を保全したり、

無くすようであれば新たにつくったり、そういうことで自然にやさしい川づくりを進めて

います。これは全河川についてそういうふうにやっています。

委 員 長:現在そういう環境に配慮した工法というのは、従来のコンクリートブロックより何割ぐ

らい高くても認めるようになっていますか。

河 川 課:1、2割です。

コスト縮減等考えながら、いろんな護岸タイプがありますので、その川に応じた護岸タ

イプを選定しています。

A委:河川−5について、5年間予算をつけなかったのを継続として、5年間また予算がつか

なかったということになると、評価する側としてはどう評価するのかという話になるので、

その辺をどう理由づけるのか。

河 川 課:河川の予算付けの考え方ですが、一番は水害常襲地帯といいますか、近年水害を受けて

いる河川について重点的に配分することにしています。

それと、水門・堰・橋梁の構造物を改築するときに非常に予算が要ります。また、用地

補償物件が非常に高いときに、集中投資をしなくてはいけないため、どうしてもほかの河

川予算を削ってでもそういう構造物をやるとか、用地大型物件を解決するとか、そういう

箇所に振り分けています。そういう大きな構造物が終われば他へ予算を回せますので、河

川の進捗状況に合わせながら予算配分をしているのが現状です。

D委:河川の安全を守るためには構造物が一番の重要ポイントであり、そこに集中的に投資を

する、順位付けがありますということですね。

河 川 課:そうです。

河 川 課:河川−3 広域基幹河川改修事業(川棚川)、河川−4 広域基幹河川改修事業(佐々川)

河川−12 統合河川整備事業(佐世保川)、河川−13 統合河川整備事業(日宇川)

概要説明

委 員 長:河川−12、13の佐世保川と日宇川は、昭和42年の災害のときに総合的に改修をやって

いますね。そのときの確率雨量は100年確率で改修していたのでしょうが、今の改修では

どうでしょうか。

県北振興局:昭和42年の7月9日のときの雨量で計画しています。確率としては100分の1ぐらいに

なっています。

委 員 長:そのときにまだ終わっていなかったという理解でよろしいですか。かなり改修をやりま

したね。

県北振興局:災害復旧の助成事業でやりましたが、その分については完了して、あと未整備の区間が

あり、継続でやっています。

D 委 員:費用対効果が当初に比べて上がっていますね。この理由は何ですか。

県北振興局:大きく増加しているところは日宇川ですが、前回は洪水が日宇大橋で終息するような氾

濫区域を想定していましたが、今回は手法を見直し、河口の方まで洪水が達する氾濫区域

が想定されましたので大きくなっています。

河 川 課:河川−8 統合河川整備事業(大明寺川)、河川−9 統合河川整備事業(今村川)

河川−10 統合河川整備事業(仁反田川)

概要説明

委 員 長:河川−10について、森山町の仁反田川、国道から上流はよく浸水している。少し雨が降

ったらすぐつかるというのは、あの地域ですか。

諫早土木事務所:そうです。あの付近は一応川幅を広げていますが、国道橋と島鉄橋がネックになり、

上流の方が氾濫している状況です。図書館とか、スローフードの店とか、あの付近は開発

が進んでおり、大変重要な河川ではないかと思います。

河 川 課:河川−11 統合河川整備事業(須川川)、河川−14 統合河川整備事業(佐護川)

      概要説明

委 員 長:河川−14について、予算が10億円ぐらい増額、事業完了が15年から25年になりまし

たね。この理由は軟弱地盤ということですか。

対馬支:そうです。事業費の増額による長期化と、圃場整備済み区間を中心に一部地権者の方の

用地難航が、長期化の理由です。

河 川 課:河川−15 川棚川河川総合開発事業(石木ダム)  

概要説明

委 員 長:今の日本の動きの中では、ダムということに対してかなり厳しい意見も出ていますが、

5年前、平成10年からかなりいい方向に進んでいるのは評価できますか。

石木ダム建設事務所:はい。木場地区では、平成10年当時はまだ33戸が反対で、10戸が賛成でし

た。それが33戸の方々の1人か2人を除いてほとんどが、このままではいけない、地域振

興を我々も考えるべきだということで、知事とも共同アンテナの落成式のときには終始な

ごやかでした。

B 委 員:ダムは建設にかかって何年ぐらいでできる見込みですか。

河 川 課:用地が片付いてから付替道路・本体着工がありますが、4、5年で完成すると思います。

委 員 長:石木ダムの中で、佐世保市に対する利水ということは考えますね。佐世保市の水事情は

かなり厳しいものがありますが、佐世保市も自助努力してほかから開発するとか、石木一

本に頼らなくても、雨水や中水を利用するとか、そういう動きはありますか。

石木ダム建設事務所:平成6年の渇水で、佐世保市としては、短期・中期・長期対策という考え方で

取り組まれており、石木ダムは長期対策に位置づけられています。中期対策では、下の原

ダムのかさ上げについて取り組んでいます。

佐世保市も、事業評価を平成11年度に受け、方針は継続でした。今回も来年度受ける予

定になっていますが、現状としては既に日量3万トン足りない状況ということを聞いてい

ます。石木ダム建設により日量6万トンになっていますが、残りの3万トンについては、

今後必要だということで、私どもは説明を受けています。

C 委 員:全体事業費と代替案の検討における事業費がなぜ違うのか教えてください。

河 川 課:全体事業費には治水と利水の事業費が含まれています。一方、代替案の検討は、治水事

業についての比較であり、ダム案の場合、全体事業費から利水事業費を除く必要がありま

す。さらに代替案にない機能として、ダムには河川環境に必要な維持流量等の確保があり、

その費用も除いて算出しています。

河 川 課:河川−16 長崎水害緊急ダム事業、河川−17 村松川河川総合開発事業(村松ダム)

  概要説明

委 員 長:村松ダムについては、下流域の計画がまだ進行中だということですか。

河 川 課:村松ダムについては、周辺の環境が変化しているという説明をしましたが、氾濫想定区

域、洪水で氾濫する区域内での開発が相当進んでおり、特に地盤のかさ上げとかの開発が

進んでいますので、ダムをつくることによる治水効果を、治水計画の上からも見直す必要

があると考えています。

委 員 長:例えば長崎市の人口は2万か3万減っていますね。雪浦第2ダムは、浦上ダムの利水を

治水に変えたために計画したが、河川整備基本方針計画の策定協議中との説明ではなかっ

たですかね。

河 川 課:水道事業については、長崎市で事業再評価を行っています。平成11年度に実施しており、

そのときは水道事業者には「安全な水を安定的に供給する責務があり、治水化により不足

する利水容量を確保するためにも今後とも本事業を継続することが適当である。」という審

議結果を得ています。

今後の長崎市の予定ですが、平成16年度に再々評価の審議を行うと聞いています。

委 員 長:まだ確定はできないという状況ですね。

河 川 課:そうです。

長 崎 市:河川−18 都市基盤河川改修事業(江川川)  

概要説明

B 委 員:河川の話を聞いていますと、水害等の発生する場所というのは川ごとに何らかの特性が

あるという感じがします。それをもとに改修を進めているということですので、ぜひ人身

被害がないよう、そういうことを中心に洗い直しをぜひ進めていただきたいと思っていま

す。

委 員 長:中島川は、住民の反対があり、どういう形になるのかについて意見がありましたので、

詳細審議とする。

石木ダムは、長期にわたり検討を重ねて、今回もまた反対もあるし、また継続というわ

けにはいかない。我々も深く理解する必要があるということで、詳細審議とする。

村松ダムは、特に治水事業に対してのダムの効果が下流域の開発によってまた変わると

いう説明であり、雪浦ダムにしてもまだ関係機関と協議中ということで、この2件は詳細

審議とする。

砂 防 課:砂防−1 地すべり対策事業(白井岳)、砂防−2 地すべり対策事業(腰差)

砂防−3 地すべり対策事業(里)、砂防−4 地すべり対策事業(高野)

砂防−9 地すべり対策事業(飛島)  

概要説明

E 委 員:すべての表に事業に関する評価指標等のところの備考に「5ha」、「10戸」とありますが、

これは何ですか。

田平土木事務所:面積5ha以上かつ10戸以上のものが事業として採択されるということです。

砂 防 課:実際に5ha、10戸に対してどれだけあるかというのは、表の左側、例えば白井岳であれ

ば5haに対して45.1ha、10戸に対して370戸ということです。

砂 防 課:砂防−5 地すべり対策事業(大屋)、砂防−7 地すべり対策事業(野崎)

      概要説明

委 員 長:確かに地すべりが多発している場所がたくさんある。限られた予算で分配してやってい

る。できたら緊急性の要素で、もう少し重点的にやって防いでいくというやり方か、均等

的にやって延々やる、そのあたりはどうしたらよろしいですか。

砂 防 課:かつては地すべりの対策工事をしていると、そこの土地の状況もよく把握できるという

ことで、できるだけ広く手がけて、そうしたときに例えば大きな変調があった場合に即座

に対応できる、このような考え方もありました。着手率を指標とする形で手をつけており

ましたが、財政がどんどん厳しくなってくると、そういうやり方ではおのずと限界があり

ます。また、地元にも負担をかけることにもなりますので、ここ近年、投資効果、保全対

象、それから、もし大きく移動したらどのぐらいまで被害が及ぶかというようなことを指

標として点数化し、その高いものから順番にやっていくという形で事業箇所数を絞ってい

ます。

D 委 員:ボーリングや井戸、こういうものが本当に機能しているかどうかというのは、メンテナ

ンスという意味ではチェックされていますか。

砂 防 課:機能しているかどうかは、効果を把握するため地下水を常に観測しています。地下水が

下がらないことには地すべりは不安定なままですし、そういう地下水が高い状況で構造物

を入れますと結果として高いものにつきます。また、施設そのもののメンテナンスという

面についても、力を入れていかなければいけないと考えているところです。

砂 防 課:砂防−6 地すべり対策事業(園田)、砂防−8 地すべり対策事業(大崎) 

      概要説明

委 員 長:この2地区は進捗率90%を越えています。ほとんど完成ということですね。

砂 防 課:砂防−10 地すべり対策事業(松島外平)

概要説明

委 員 長:砂防事業10件につきまして、詳細審議の案件がありますか。

B 委 員:人命がかかわっているので、そこを中心にぜひ進めていただきたいと思っています。

1ヵ所で10億を超すようなコストがかかっていますが、大体、発生している場所という

のはかなり僻地が多く、その場合に対象地域の土地代もしくは家屋の総額と事業費の多寡

と比べた場合、事業費が高い場合もあり得るのですか。

砂 防 課:比較としましては、動く土を取ってしまうことをまず最初に考えるわけですが、昨今土

地が非常に高い状況で、また、土捨て場等、非常にコストもかかる。また、土砂を取って

しまいますと、環境に与える影響も非常に大きいわけです。

移転等の話もありましたが、移転等にもお金がかかりますし、移転適地もありません。

それから、仮に地すべり防止区域の中にある人家が移転しても、土砂が河川に流出したり、

道路を埋めたりということがありますので、やはり対策を行う方が安いのかなと思ってい

るところです。

委 員 長:砂防の方は、こういうふうな地すべりの性格上、かなり絞り込んでおり、これをやめる

わけにいかないということで、全事業継続とする。

66事業について審議を行いましたが、詳細審議の事業について確認を行います。

農林部の農整−3と林務−5、水産部の水計−1、3、土木部の都市−12、港湾−3、

河川−1、15、16、17の10件を詳細審議とする。

住宅−1は、消防地跡地が平成16年度から着工ということですから、平成16年度にな

って本当にそのとおりできるかという確認事項として取り上げる。

以上、10件、確認事項1件ということで処理します。

委 員 長:公共事業事後評価モデル事業箇所の報告をお願いします。

事 務 局:公共事業事後評価モデル事業箇所の報告

 水産部で舘浦漁港改修事業、農林部で三川内地区県営ほ場整備事業、土木部で港湾課の

島原港港湾整備事業、河川課の福田川河川改修事業、以上4事業につきましてモデル事業

を実施します。今後調査を実施しながら3回の委員会で途中報告、4回の委員会で最終報

告を行うようにしています。その中で各委員のご意見を伺いながら検討を進めていきます。